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第206回演奏会のご案内

クラシック音楽は楽しいデスヨ

今回の演奏会は、色彩豊かな交響詩2曲とベートーヴェンの傑作、交響曲第3番です。指揮者は7月の登場が3回目となる山下一史氏。華麗にして明快な棒から繰り出されるエネルギッシュな音楽は、新響にとって大切な存在となっています。

最近はコミック『のだめカンタービレ』が国民的人気となり、クラシック音楽に興味を持たれる方も増えて来ているのではないでしょうか。今回のプログラムはすべてこのコミックに登場する名曲ばかり。クラシック音楽にあまり馴染みのない方も是非生演奏をお楽しみください。

それぞれの主人公

「魔法使いの弟子」は近代フランスの作曲家デュカスの代表作。魔法使いの先生は弟子に雑用を言い渡して出かけ、弟子は見よう見まねの魔法で箒に水汲みをさせるが、魔法を止める方法がわからず水浸しになっていく。いろいろ試してみるも駄目、斧を箒に投げつけて割るが、それぞれが水汲みを続けかえって水が溢れかえる。助けて!その時先生が帰り魔法でおさめ弟子は怒られる、というお話です。ウォルト・ディズニーの音楽映画「ファンタジア」で魔法使いの弟子に扮したミッキーマウスがこの曲に乗ってユーモラスに動く様はご記憶の方も多いでしょう。

リヒャルト・シュトラウスの交響詩の主人公「ティル・オイレンシュピーゲル」は、ドイツに実在したとされる人物。彼の冒険談はおとぎ話となって伝えられています。いたずらをして空飛ぶ長靴で逃走したり、僧侶に扮して人々を説教したり、美しい娘に恋をして騎士の変装で口説くも振られると世の中に復讐を誓い、衒学者(知識や学問をひけらかす人)を相手に難問をふっかけ大論争をくりひろげたり。最後はそれまでの不品行がたたり逮捕され絞首刑となってしまう、というお話です。

ベートーヴェンの交響曲第3番は、当初「ボナパルト」(ナポレオン)と題され、後に作曲者自身により「英雄交響曲、ある英雄の思い出のために」と改められました。この「英雄」が誰であるかは諸説ありますが、雄大で壮快、時には荘厳に、交響曲の中で英雄が語られます。作曲当時、その斬新さゆえ周囲を驚かすほど革命的な存在でした。二百年を経過した今も私たちをワクワクさせる作品であり続けています。

どうぞご期待ください!!

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