新交響楽団指揮者紹介
1945年生まれ。桐朋学園とジュリアード音楽院で斎藤秀雄、秋山和慶、ドロシー・ディレイ、イヴァン・ガラミアン氏らにヴァイオリンと室内楽および指揮法を学ぶ。
69年から12年間、東京クワルテットの第1ヴァイオリンをつとめ、世界の桧舞台で常に高い評価を受けてきた。81年に東京クワルテットを離れ、クリーヴランド音楽院のヴァイオリン科主任教授とイェール大学、アスペン音楽祭でも教鞭をとりつつ、室内楽奏者として、ニューヨークのリンカーン・センターやワシントンDC等のコンサートで広く活躍した。
83年からは日本に居を移し、ソリストおよび室内楽奏者として内外で活躍。さらに86年には数住岸子と“NADA”(ナーダ)室内楽シリーズをスタート、従来にない高度なアンサンブルを誇っている。
88年4月、九州交響楽団の<モーツァルト定期>で指揮デビューを飾り、翌月の新日本フィル<ハイドン定期>の東京デビューも好評を博した。90年には新日本フィル定期デビュー、東京フィル<モーツァルト定期>、<倉敷音楽祭祝祭管弦楽団>等を指揮。以来、新日本フィル<モーツァルト定期>、札幌交響楽団定期等を指揮し、室内楽を究めた音楽家ならではの名演を聴かせている。94年には5月に札響定期、6月に京都市響定期の指揮がそれぞれ決まっている。室内楽奏者として長年にわたって培われた、豊かで暖かな音楽性とアンサンブルでの明敏で細やかな感受性は、他の指揮者と一線を画するところである。
新交響楽団とは89年以来毎年客演している。