維持会ニュース団員紹介コーナー(1997.12月号)より
1.氏名、2.パート、3.生年月日、4.入団して何年?、5.出身、6.職業・普段の顔、7.使用楽器、8.好きな曲・好きな演奏家、9.印象に残る新響の演奏・演奏会、10.新響に一言、11.維持会員の皆様に一言
1.藤井 泉(ふじい・いずみ)
2.ピアノ
4.11年
5.東京都出身、上智大学文学部卒業
6.地元の幼児から高校生にピアノを教えています。主人は新響フルート奏者。1女の母でもあります。娘は4ケ月の時から「新響託児の会」を利用していましたが、一時登団拒否を起こされて困りました。今は大好きで、合宿を楽しみにしています。
7.家で使用しているのは、ヤマハS400、演奏会で使用しているのはスタインウェイのフルコンです。A442で調律しています。チェレスタは、2年前に発売されたヤマハチェレスタを借用しています。
8.シューマン、ドビュッシー、プーランク、プロコフィエフの作品。あと芥川作品。
好きな演奏家はマルタ・アルゲリッチ
9.1986年11月 大和市民コンサート 「交響管弦楽のための音楽」
当時新入団員だった私にとって、新響デビューよりも緊張した「芥川先生デビュー」の演奏会。ちょうど1週間後東京で行われた113回演奏会「新響と30年・芥川也寸志」と同じプログラムでした。当時運営委員長だった主人から「先生は新参者には厳しいよ」と脅かされ覚悟はしていたものの、毎回の練習の休憩時に必ずピアノのところまでいらして、弾き方、タッチ等細かくアドバイス下さいました。これ以降も本当に鍛えられました。音楽には大変厳しい先生でしたが、当時妊娠中の私をとても気遣って下さる優しい先生でもありました。
1989年3月スプリングコンサート、4月123回演奏会 「ペトルーシュカ」「ペトルーシュカ」を選曲した団に対して、とても責任を感じました。
また、123回の最後で追悼演奏となった、渾身の「交響管弦楽のための音楽」は一生忘れないでしょう。
1989年10月 159回演奏会 「春」
つい前回の飯守先生の演奏会。前任の新響ピアニスト渡辺 達さんと連弾できて、とても勉強になりました。
演奏会ではないのですが、新響のピアノパートの役目の1つとして、ピアノ協奏曲がプログラムになった際、ソリストがいらっしゃるまで、代弾きするというのがあります。その中で印象深かったのが、芥川先生のファリャのコンチェルト。「貴女の勉強になるから」と貴重な合奏練習の中で、カデンツの弾き方等指示して下さいました。あと一柳先生自ら譜めくりをして下さった「空間の記憶」。「手が小さいから絶対無理!」「なにが何でも埋めろ」の押し問答の末、泣く泣く弾いたブラームスの1番。
10.とにかく新響の女性はすごいです。バリバリ仕事をし、良き妻、良き母であり、新響の仕事もこなす、そんな中にあって、私は怠け者です。今までは弾くだけで精一杯でしたが、これからは少しでもお役に立てたら、と思っています。
11.いつも暖かいご協力をどうもありがとうございます。